Rota volubilis

  • Rota tu volubilis (お前はぐるぐる回る車輪)

Carmina BuranaのO Fortunaより、Fortunaの描写です。

常に目に見えて回り続けるものは、本当のRota volubilisではないと思います。回る気配が一向にないこともありうるものこそが、Fortunaを描写するにふさわしい真のRota volubilisでしょう。

風力で航海をしていた時代は、嵐も恐ろしくはありましたが凪も恐ろしかったようです。嵐の中では凪を求め、凪の中では嵐を求める。Rota volubilisが延々と止まっている時には、それが回ることを渇望してしまいます。あるいはそれが回り始めた時にどんな破滅をもたらすかも分からないのに。