ドイツ語の格変化
私は最近ある場面で、「ドイツ語は格変化があるとか言っておきながらほとんど無いようなもんだからつまらん」といった趣旨のことを言った(より正確には「書いた」)ことがある。スラヴ言語*1好き的にはドイツ語の格変化は非常に欲求不満、ということである。
しかし、以上のようなことを言っているにもかかわらず、例えば「それじゃウクライナ語の格変化を教えてくれ」と言われたら非常に困ってしまうことに今気づいた。例えば「сніг」(雪)を例に格変化させようとすると。。。
- іはеになるんだっけ?
- гが何となく子音交換しそうな気がするけど、しなさそうな気も。。。
- アクセントの位置はどうなるんだっけ?
- そもそもснігの生格って、語尾аだっけ? уだっけ?
と、初っ端から完全に躓いてしまう。これがロシア語のснегなら状況はもっとマシ(生格は「снега」)だが、依然アクセントの位置が不安で発音できなかったりする。これらはつまりは私のウクライナ語力ないしロシア語力の著しい欠如を意味している。読んでる分にはその単語が何格かを言うのにそう苦労はないが*2、書けと言われると正直困ってしまう。
以上のような散々な状態であるにもかかわらず、ドイツ語の格変化に欲求不満を感じてしまう*3私って一体。。。
なお、снігの生格であるが、ググってみた結果、結局「снігу」だったっぽい。アクセントは多分іだろう(山勘)。