真宗vs神道 -危険宗教はどっち？
※この日記は、微妙に怒りにまかせて書いたある意味ギャグな内容です。。。一向一揆にせよ、太平洋戦争にせよ、真宗や神道の教義云々とどの程度関係あるか、そもそも真宗や神道に固有の（他の宗教にはない）何かに由来するのかどうかは極めて怪しいです。にもかかわらず強引に関連付けて書いております。
神道信者の中には、浄土真宗（特に真宗大谷派）を危険宗教と見なし、「オウム真理教」や「イスラム原理主義」と同類だと主張する人がいるようである。真宗大谷派シンパを自称する私としては、かかる神道信者の主張はもちろん不快であるのだが、ここでは実際にどちらのほうが危険宗教であるか……を証明することになるのかどうかは不明だが、両宗教のしでかした死傷者大量発生事件を比較してみることにする。
具体的な事件としては、浄土真宗側は「一向一揆」を、神道側は「大東亜戦争（太平洋戦争）」を挙げてみることとする。*1
なお、私は日本史の専門家ではなく、高校でも日本史を取っていないので、以下の情報はあんまり正確じゃありません。「？」「不明」というのは単純に私がよく分かってない／知らないだけです。間違いの御指摘、空欄穴埋め等してくださる方おられましたら、うれしい限りですm(_ _)m
- 時代：戦国時代頃
- タテマエ：時の権力者への不満？
- 救済対象：真宗門徒？
- 殉教者は？：「極楽浄土に行ける」とされていた？*2
- 反逆者は？：「地獄に落ちる」とされていた？*3
- 犠牲者数（信者側）：数千人〜数万人規模×それなりにたくさん？（トータル不明）
- 犠牲者数（非信者側）：（不明）
- 起こした側はこの事件を現在どう思っているか：できれば触れたくない？*4
- 「救済対象」はこの事件を現在どう思っているか：（救済対象を真宗門徒とした場合）同上。
- それ以前・それ以降に発生した死傷者大量発生事件：特に無し？
- 「当時に戻れ！」と主張する人：主流各派には多分いない。*5
大東亜戦争（太平洋戦争）
- 時代：第二次世界大戦中
- タテマエ：アジアの解放
- 救済対象：アジア人
- 殉教者は？：「靖国神社に行ける」とされていた。
- 反逆者は？：特高に睨まれたりとかいろいろ不利益を被ったっぽい。
- 犠牲者数（信者側）：数百万人？
- 犠牲者数（非信者側）：数百万〜1000万人以上？
- 起こした側はこの事件を現在どう思っているか：概して「正しかった」と思っている傾向が強い？
- 「救済対象」はこの事件を現在どう思っているか：概して非常に不快に思っている。*6
- それ以前・それ以降に発生した死傷者大量発生事件：特に無し？*7
- 「当時に戻れ！」と主張する人：多数ではないと思うけど、必ずしも非主流派ではないっぽい人たちの中にそのような主張をする人がいるように思える。*8
上記事項は、まず第一に私が知識不足であり、第二に私が自称・真宗門徒であるため、的確さ、中立性等に様々な問題があるものと思われるが、真宗と神道とでどちらのほうが危険宗教かは、一概には言えないだろう。但し、犠牲者数的には神道のほうがずっと多いことは否定し得ないと思う。
真宗も神道も「オウム真理教」系の宗教ではなかろう。「イスラム原理主義」との関係だが、個人的にイスラエルやアメリカの支配に反発するという側面は真宗と類似しており、イスラム法に基づく国家樹立を目指すという側面は神道と類似していると思う（逆に取る人も少なくないかもしれないが）。
いずれにせよ、神道の信者にせよ真宗の信者にせよ、現時点では主流派がただちに数人〜数十人以上の死者を出すような事件を出すようには思えない。「神祇不拝」を掲げる真宗が神道に批判的である以上、神道側が真宗を批判するのは当然認められるべきかもしれないが、怪しげな「危険宗教」論は持ち出すべきではないのでは、と思う。*9
*1:「太平洋戦争と神道とどういう関係が？？？」と思われる方もいるかもしれないが、戦前の日本が神道国家であったことは、当時の日本で「神道は宗教ではない」とされていたことが何より雄弁に物語っているだろう。但し、太平洋戦争自体には浄土真宗も協力していた（現在では当時の戦争協力を反省している模様）。
*2:常にそう主張されていたわけではないっぽい？
*3:常にそう主張されていたわけではないっぽい？
*4:浄土真宗主要二派である浄土真宗本願寺派、真宗大谷派は、共に公式サイトでは一向一揆について全くといいほど触れてない。
*5:ひょっとしたら「浄土真宗親鸞会」は主張してるかも。違ってたらゴメン＞親鸞会
*6:近年、「太平洋戦争を『日本の侵略』だと非難しているのは中国・韓国・北朝鮮（の各政府と政府にマインドコントロールされた大衆）だけ」だと思っているかのような人が多い気がするが、東南アジア諸国も、太平洋戦争の件については日本のしたことを非常に不快に思っているようである。東アジア諸国が概して反日的で、東南アジア諸国が概して親日的である最大の理由は、恐らくは東アジア諸国にとって日本が19世紀末から自国の侵略を目指す脅威であったのに対し、東南アジア諸国にとっては第二次大戦中の数年を除いて日本が「アジアの英雄」だったからだろう。日本がアジアの英雄として一躍名を馳せたのは日露戦争であろうが、その主戦場が中国であったことからして、その時既に朝鮮（韓国）と中国は日本の切迫した脅威にさらされていたと言えるだろう。
*7:一向一揆の期間の長さを考慮に入れ、明治維新以降の事件はカウントしないこととする。
*8:一向一揆の期間の長さを考慮に入れ、一般に「明治日本」或いは「戦前の日本」の復活を目指す人を含むこととする。
*9:なお、私も神道（特に国家神道みたいなの）には批判的ではあるが、神道には非常に肯定的で参考になる面もあると思っている。他の真宗門徒がどうかは知らんが。
