太陽系に新たに3つの惑星加わる?

2003UB313は惑星とすべきか否かの扱いを廻って、一部でもめていたようだが、国際天文学連合はタイトルのような方向で決着を探っているようである。これは自分的にはかなりの不意打ちであった。この問題の根底にあるのは「惑星と言うにはあまりに小さい冥王星を惑星としてしまったこと」であり、解決は

のいずれかかと思っていたからである。セレス、カロンを惑星とする

  1. 恒星の周りを回り、恒星や衛星ではない。
  2. 自分の重力で球形。

というIAUの新定義は、「こうなってもいいのですか?」的発想に基づく、曖昧なままにしておきましょう派の陰謀のようにも思えた。しかし、冥王星を基準にしたり新規惑星を認めないというのは、例えば水星くらいの大きさの星が見つかったらどうするか、という問題がある。また、太陽系外惑星への応用性に著しく欠ける。こういった問題を考えると、セレス(発見当初惑星とされたが小さすぎる&他にも小さい星が次々見つかったのでまとめて小惑星に降格)の帰り咲きやカロンの昇格という問題(?)はあっても、新定義は将来の惑星の定義にふさわしいものだろう。

なお、個人的には

  • ガス惑星(太陽系では木土天海)以外は小惑星

という定義が良い気がしていた。宇宙にはガス惑星か岩石惑星か微妙な星もあるかもしれないというのが難点だが、「小惑星地球」というのは傲慢な人類に対して実に素晴らしい発想ではないか。