非行の低年齢化顕著に?

今日の中国新聞27面に、「検挙・補導少年 5割小中生 非行の低年齢化顕著に」という記事が載っていた。昨年に県警に検挙、補導された非行少年は3421人で前年の3837人より減ったものの、小中学生の占める割合が前年比4.1ポイント増て50.3%となり、過去十年間で初めて過半数となった、とのことである。

しかし、記事と一緒に載っている非行少年の検挙・補導状況のグラフを見ると、小中学生の検挙・補導数は前年とほとんど変わっていない。よく見てみると、むしろ僅かに減っている。グラフからは、小中学生以外の検挙・補導数がかなり減った(すなわち全体の検挙・補導数がかなり減った)ために減少幅の小さかった小中学生の割合が増えた、ということが読める。果たしてこれを「非行の低年齢化」と言って良いのだろうか。

なお、何故かグラフでは示されていないが、記事によれば高校生の検挙・補導数は前年比4.6ポイント減の26.2%で、これはかなりの減少のように思う。また、残り23.5%となる小中高以外の少年の占める割合は0.5ポイント減で、割合としてはほとんど変わっていない(全体の減少とほぼ同じ割合で減少した)ようである。

PS.
紙面より記述は簡素だが、一応記事をリンク。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200903070004.html
グラフが「2008年の声かけ事案の時間帯別発生状況」になっているが(3月7日16時16分現在)、載せ間違い?