2008-09-14 中秋の名月 詩歌数編 快楽などに縁もなく 快楽などに縁もなく 手の内に酒の他には何もなく 酔へや酔へただ酔へと言ふばかり 酒をあぢはふこともなく 中秋の名月は 中秋の名月は雲に隠れて されど月影は雲を照らして 月は姿を時にあらはす 歓喜の声は我を外して 階段の灯りが消えた 階段の灯りが消えた 要するに今宵も更けた 幾度の夜が更けても 今宵も私は一人だった 中秋の名月 中秋の名月 今宵もただ一人 すぐすこの夜の友は酒なり