久々に冥王星関連ネタ

太陽系は、世間一般に考えられているより(そんじょそこらの「分かった気になってる文系人間」が考えてるより*1)広いです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070530-00000028-kyt-l26

↑によると、冥王星が惑星と呼ばないことになって以降、「太陽系は海王星まで」という『1回り小さな太陽系のイメージ』が広まってしまっているようです。あたかも冥王星が太陽系の天体ではなくなってしまったかのように。

しかし、実際には定義がどう変わろうと冥王星が太陽系の一員であることには変わりは無く、また最近のセドナ等の発見を持ち出さずとも、彗星等の存在も考えれば冥王星はむしろ太陽系の中心部近くにいると言っても過言ではないでしょう。

ということで、『冥王星や彗星(すいせい)など広がりのある「新しい太陽系の姿」を知ってもらおう』ということが考えられているようです。


個人的には教育現場では太陽系は「オールトの雲」までとするのが良い気がします。「オールトの雲」は未発見なので、それを根拠に不適切という意見もあるかもしれません。しかし、このような「未知の存在」を早い段階から教えることは、子供たちの科学的探求心への刺激になり、望ましいのではないか、という気がします。

最新の科学は、分野によっては世間一般には理解されにくいすっごくマイナーなことをやってますが、「オールトの雲」は世間の関心も子供たちの関心も呼びやすく、科学的探求への導入としてはかなり良いのではないか、と思います。


なお、ウィキペディアによればオールトの雲は太陽から1万あるいは10万天文単位(1天文単位=太陽から地球までの平均距離)くらいのところにあると予想されているようです。地球は太陽から1天文単位海王星は30天文単位冥王星は40天文単位。太陽系は海王星冥王星よりも更に数百〜数千倍くらい広がっています。

*1:注:文系人間への偏見あり。