ドイツ語の名詞の格変化の覚え方?
ドイツ語の名詞にはいくつかの格変化のパターンがあるっぽいですが、最近までそれがひとつも覚えれていませんでした。真面目に覚えようとしてなかったというのも大きいですが、語尾変化がどうも不規則に出現している気がして、「何故じゃー!!!」って気分で馴染めなかったというのもあります。
ドイツ語の名詞の最も基本的な格変化を載せると、以下のとおりです。
単数 | 複数 | |
---|---|---|
主格 | - | - |
属格 | -s | - |
与格 | - | -n |
対格 | - | - |
日本ではドイツ語の格の名称は数字で言う習慣のようですが*1、多分上から順に1格〜4格だと思います(←不安らしい)。
で、単数属格と複数与格にのみ活用語尾がつきますが、これを覚えるにあたっては古英語の格変化が参考になりました。古英語の格変化もいくつかパターンがありますが、前々回あたりの日記にも載せた最も基本的なものは
単数 | 複数 | |
---|---|---|
主格 | -e | -as |
属格 | -es | -a |
与格 | -e | -um |
対格 | -e | -as |
です。単数形については現代英語と同じということで、複数形を見てみましょう。与格が「-um」となっており、いかにも与格って感じのオーラを放っています*2。で、与格以外の格は何となくどれも似ているから全部まとめて脱落してもおかしくなさそうな気がします。一方の古英語の与格「-um」は、その御先祖様の子孫の中にはこれを「-n」という形で残している言語があってもおかしくなさそうな気がします。
以上のようなことを想像(妄想?)しながらあらためてドイツ語の格変化を見てみると、各々の格がしかるべき事情でそのような形になっているような気がし、変化形がすんなり頭の中に入ると思います。
。。。まあ、例によってこじつけですが*3、ドイツ語の格変化のすっごく遠回りな覚え方でした。
なお、前々回の日記で古英語の格変化の例として載せた「ende」ですが、古英語の格変化は前々回にふれたとおりor上記のとおりですが、対応するドイツ語の単語「Ende」の格変化は
単数 | 複数 | |
---|---|---|
主格 | - | -n |
属格 | -s | -n |
与格 | - | -n |
対格 | - | -n |
で、複数形が上記こじつけと食い違うっぽいです(こじつけ理論、早くも破綻の危機)。